コラム

エンドユーザー

アメリカや日本で、これからの国のリーダーを選ぶ選挙が今秋行われます。
直接選挙と間接選挙の違いはありますが、各候補者が出そろいつつあり、
それぞれが取りまとめた国民に向けた政策なり力を入れる施策が
日々のニュースでもって伝えられます。

国のリーダーともなると広範囲な対象がいて、
多様な考え方の人々に対してどのような方針を打ち出すかを注視しています。
取り上げる施策は、どこの誰をターゲットにして行くかで大幅に異なります。
訴える方法も文章や口頭だけでなくSNSなどのインターネットを媒体にしたツールが多用され、
訴える方法も伝わり方も異なり大変です。

我が国の候補者の様々な政策や施策が伝えられていますが、
未だ心にグサリと刺さるような真の課題が見当たらない気がします。
枝葉末節というか、その場しのぎの補助金や、ばらまき政策が
国力を高めるとは到底思えないのです。
国民全体のやる気を起こす施策や教育サービスの充実といった
基本的な抜本的な施策、多様な覇権主義への対応など
将来を十年先、数十年先を見据えた政策を期待してしまいます。

ビジネスの世界でも、様々な製品やサービスの開発が進められていますが、
そのターゲットがどこかを、いつも探りながらの開発が行われていると思います。
昔仕事をしていた会社のトップが口を酸っぱくして言っていた言葉が、
フト頭の中に浮かびました。
「カスタマーズ カスタマー」(customer's customer)を
意識した商品やシステムを開発せよということです。
顧客の顧客である最終的なユーザーは誰か、こうしたユーザーが何を望んでいるかを意識して
お客様である企業やサービス機関が何を提供するべきかを考えて、
そこで必要な商品なりシステムなり、サービスを考えようということです。

これは、一言で表現すれば簡単ですが、大変なことです。
お客様の日常的なユーザーニーズを把握して
苦労してビジネスを推進しているその先までを意識して
ビジネスを構築せよということです。

しかし見方を変えると、
カスタマーズ カスタマーを突き詰めていくと1人1人の個々人です。
つまり我々個人が何を欲するかを見極めることですから、
自分のこととして視点を変えることができるかもしれないのです。
そして個々人が何を求めているかを突き詰めることができれば、
難しいことではありますが可能性は見えてきます。
つまり本質の追究ともいえましょう。

コンピュータシステムやサービスの提供や開発には、
それは何のために何を目的としてやっているのかを
突き詰めることで見えてくる課題があります。
その課題を解決するためには今までのやり方ではなく、
新しい概念の商品、サービスやシステムなどが描けるのです。
コンサルティング営業とかコンサルティングビジネスといわれる業態です。
顧客と一緒に顧客が求めるサービスを見つけ出して行くのです。
そしてハードウエアやソフトウエアを組み合わせて新たな仕組みを作り出してゆくのです。

それぞれのビジネス領域には、
様々な誰も気づいていない領域があるに違いないと
お客様のユーザーであるエンドユーザーが求めることを見いだし、
その実現に向けて開発を進めるのです。
他人よりも先に気づき、時代を先取りする商品や概念を考え出すということは、
特許などの知的財産は取り放題になります。
今まで世の中にない、知られていないモノを生み出せば権利化は可能です。

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