熱中症
最近の日本のお天気は温暖化といわれて久しいが、
夏の始まりがいつなのかよくわからない状況が続いています。
梅雨に入る前から気温が25℃を超える夏日が何日も続きます。
30℃以上を真夏日、35℃を超えると猛暑日といわれますが、
こうした数値を7月に入ったばかりでも更新しています。
気象協会では40℃を超えると酷暑日と呼ぶと決めたそうですが、
人の体温を超える暑さは中々耐えられるものではありません。
気温に加え湿度が高いと、人が感じる暑さも尋常ではなく、一層不快な感じになり
特に暑さに慣れていない時期には室内にいても熱中症で救急搬送されたり、
死亡してしまうケースが多発するのです。
環境省ではパンフレットを作り、症状と対処法を説明しています。
軽症ではめまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗が止まらない症状が出るそうです。
進むと頭痛、吐き気、倦怠感、虚脱感が出て来るといいます。
命の危険性が出て来る重症になると意識がない、けいれんが出る、
体温が高くなる、呼びかけに対して返事がおかしい、
まっすぐ歩けない、走れないといった症状が出ると言われております。
これらの症状が出たら、熱中症を疑い注意するように促しています。
そもそも人は暑い環境への対処には
3から4日くらい経たないと対応できる能力が出ないそうで
体温調整がうまくゆかず、
急に暑くなったり久しぶりに暑いところで運動したり農作業などをするときには
特に注意するよう環境省だけでなくマスコミも連日訴えています。
我々にできることはそうした環境に身を晒さないこと、
水分を十分に取り、こまめに休憩を取ることでしょう。
汗をかいたら塩分の補給も重要と言われております。
私が個人的に心配しているのは、
高血圧などの持病を持った人が塩分の入った飲料を飲むことへの懸念です。
最近あるメーカーから登場した
旅先で見た知恵や工夫と銘打った商品においしく熱中症対策をと、うたった
水分と塩分を補給できる飲料「ソルティライチ」(商標登録第5578856号、第6794920号)を
飲む機会がありました。
この商品開発のきっかけは、暑い国タイの家庭で出会った“ローイゲーオ”で
果物を塩につけて下ごしらえし、氷と自家製シロップで作る冷たいデザートです。
塩×果物×氷の組み合わせから商品開発者が学んだのは、
カラダをおいしく潤す知恵でした。と商品の説明にありました。
「暑い日でも、おいしく塩分&水分を補給してほしい!」のキャッチフレーズにも惹かれました。
あと一つ見かけた商品が、着るだけで涼しさが増すシャツです。
接触冷感をキャッチフレーズにしたウエアです。
着ることで冷感が増すウエアは数多く登場していますが
汗がこもらず、蒸発させることで接触冷感を得ることができる繊維の編み方や
着用した人の汗などの水分が蒸発する時の気化熱で、
体温を下げる働きを持った繊維素材が使われています。
発明の名称にまで接触冷感という用語が登場しました。
特許第7030370号「接触冷感機能を有する繊維製品」です。
接触冷感を促すためには
長期に使用すると多孔質の無機粉末粒子が合成繊維から剥脱することが多く
冷感機能が失われてしまうのを防ぐために発明されたものです。
銀イオンを含有した溶解性ガラスを使用することで、
安価で長期に冷感を保つことができる発明です。