コラム

ピラティス

日常的に運動をしないといけないと心して、ヨガは40代からやっていたのですが
定年後に筋力があまりにも衰えて力が出せないのは
体を柔軟にするヨガの所為かと止めてしまったのです。
その後体力増強にとマシンを使ったトレーニング場に行っていたのですが、
機械の上で歩いたり、自転車こぎをするなら
町の景色を見ながらサイクリングをするか歩いた方が良いと毎日一万歩を目指して、
歩くことに専念していました。

さらに足を使うだけでは良くないかなと
数年ほど前から毎週一回の定期的に開催されるフローヨガの教室に通いだしました。
ところが通っている体育施設の耐震工事のため一年半も使えないことになってしまったのです。
仕方ないので、昔習ったヨガの基本姿勢から学び直し、
フローヨガの体操を自宅で行うようにしていました。
ところが今年のNHKの「あさイチ」という番組でピラティスが良いと紹介されたのが切っ掛けで
近所の駅前にある整体師が経営しているピラティスの体験レッスンを受けたのです。

ピラティスは、第一次世界大戦のころに負傷して入院した兵士を
なるべく早く前線に復帰させるために工夫したリハビリ用のトレーニングが始まりだそうです。
ドイツ人の看護師ジョセフ・ピラティスが考案したポーズやマシンを使ったトレーニングです。
ヨガの要素が取り入れられ、私にもなじみのポーズが多く、さっそく学ぶことにしました。

ピラティスはインナーマッスルと呼ばれる、体の内側にあるコアの筋肉を鍛えるのが特徴で
特に私が衝撃だったのは背骨のゆがみを直すことで、
体のゆがみや悪いクセをとり、健康的で美しい身体をつくるというのです。
はじめにトレーナーさんに直立した姿勢を見せ、
各人のゆがみに合わた体操やトレーニングの提案を受けました。
私の場合は前傾姿勢で、背中が丸まっていて
バランス感覚が衰えていることが指摘されました。
姿勢を正すために全身の筋肉を鍛えると言われました。
今まで行っていたヨガのポーズはそれなりにやっていたつもりでしたが、
背骨や腹筋を意識することで、無理なく正しい姿勢で立つことができました。
未だ気づくと背中が丸まって前傾になることがあるのですが
デスクワークの後遺症と思い諦めていた姿勢が修正できることを体験したのです。
当然継続しなければならないのですが、
特に背骨の動きを意識してトレーニングすることが極めて大切であることを実感しました。
しかしながら医療行為でないためにトレーニングの費用の負担が高額で
個人レッスンは集団レッスンより費用が桁違いなのです。
しかも美容目的の若い女性の多い場所でのレッスンは少しばかり抵抗がありました。
ネットを見てお家でピラティスという動画も参考にしていました。

そこで特許を調べたのですが
2023年1月に公開になった特開2023-6961号
「オンラインフィットネスシステム、サーバ、方法,およびプログラム」がありました。
株式会社カーブスジャパンの出願です。
あらかじめ収録された手本となる動画に
コーチの動画と音声がメンバーの端末に表示されるのです。
各自がポーズを取っているメンバーの動画はコーチの端末だけで、
他のメンバーの端末には表示させないでプライバシーを守りながら
集団レッスンをリアルタイムで行えるシステムです。
集団で受講しても個人レッスンに近いアドバイスをしてもらえるので、
老若男女混合でも気兼ねなくレッスンが受けられそうです。

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