ポケモンGOに学ぶ
2016年7月にリリースされた、
位置情報を活用して、拡張現実を使ってポケモン(ポケットモンスター)を捕まえたり
バトルという戦いを行ったり、交換したりする「ポケモンGO」というゲームがあります。
初めの狙いは自宅に閉じこもりがちなゲームオタクを外に出させ、
運動不足や引きこもりにならないようにすることを目指すというコンセプトが挙げられていました。
スマートフォンのアプリケーションとして提供されています。
リリースされている世界中の国で名所旧跡、有名な建物はもちろん、
身近な構造物が、ポケストップとして登録されています。
ポケストップに近づき訪問すると、
ポケモンを捕まえるためのモンスターボールや
いろいろな機能の遊ぶための道具が手に入るのです。
このポケストップを世界中に配置する為に、
ゲーマー(トレーナーと呼ばれています)自らが、ポケストップを新設することもできます。
公共性があり、やたらと変化しない。
訪れて危険や迷惑の掛からない場所や建築物を候補として挙げさせ、
審査した後にポケストップに採用されるなどゲームの要素を参加型で充実させて行くのです。
ポケストップの回りには、複数のポケモンが現れ、
それらのポケモンにモンスターボールを投げ、
捕獲することで自分のポケモンにすることができます。
捕まえたポケモンを、より強くする為の育成アイテムもポケストップで入手できるのです。
ポケストップの他にバトルジムが設けられています。
トレーナーは赤、青、黄のチームカラーを持った3チームのどこかに参加します。
そしてジムには、同じ色のトレーナーが一人当たり一体で
合計6体のポケモンを配置することができます。
この占拠したジムを別の色のチームのポケモンで戦い、勝てばジムを占拠することができます。
ジムの滞在時間の長さに応じて何枚かのポケコインがもらえ、
それらのポケコインをショップで使って、様々な道具を入手できます。
手持ちのポケモンは種類によってさまざまな特技を持っています。
トレーナーはポケモンの長所短所を見て、バトルに投入します。
ポケモンの技を成長させ強化し、さらに強いポケモンに進化させることもできます。
会社組織での人材育成や特技を生かした人員配置に通じるものがあると思っています。
ポケモンGOでは、定期的に新規のポケモンを登場させ、
新しいサービスがどんどん充実されています。
まさに我々のビジネスの世界での、
新サービスや商品の企画に大いに参考になると思うのです。
ポケモンGOでは利用者参加型のサービス向上、
これでもかこれでもかと言う新機能の追加、
ユーザさんに満足してもらう為の、飽きさせない、あると良い機能の充実などが日々行われます。
マーケット先取り型のサービス提供は学ぶところが多いと思います。
コロナ禍では、トレーナー同士が近接しないように
バトルに参加できるパスにリモートパスを登場させて、
遠くや家の中からでもバトルに参加できるように工夫しました。
コロナ開けではいくつかのポケストップを訪問できる探索ルートを
トレーナーに作成してもらいオープンにするなど、商品やサービスの改革・改変の手を緩めません。
2023年11月に登録になった特許第7383769号
「ゲームプログラム、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法」では、
持っている人の睡眠時間中にもゲームを進捗させるアイデアが権利化され、
またまた新しい概念のサービスが追加されるかも知れないことを暗示しています。