コラム

自動洗濯機

身につけたものの汚れを除き、清潔にするためには洗濯をします。古代の昔から洗濯はあったのですが、水に浸けた衣服を手でこすったり、石に叩きつけ たり、棒で叩いたりしておこなう行為が昔からのものでしょう。桶の中に服を入れて、もちろん水も入れて棒で掻き回す方法や、川に流したり、船の後ろに服を つないで、水の中であっちにいったり、こっちにいったりする方法もあったといいます。

洗濯には、そもそも宗教的な意味があったようで、身や衣服を奇麗にして神にお祈りするところから洗うことが始まったとする説もあります。今でも神社に行くと手や口をすすいで清めることがおこなわれますが、そうしたものだったのでしょうか?

しかし、神や仏への信仰だけでなく、衣服を清潔に保つことは健康にも影響するし、衣服の寿命にも影響しますね。

私が子供の頃にはタライに洗濯板に固形石鹸が3点セットでした。洗濯板に衣服や布をおいて、石鹸をつけてごしごしとシゴクことで水や石鹸を布の間に 浸透させて汚れを落とす原理です。タライは平安時代からあったそうです。洗濯のたびに川や水辺に行かなくともすむようにするためです。必需品の洗濯板は、 明治になるまで登場しないといいますから、それまでは、もっぱら手でこすっていたのですね。最近見かけないこの洗濯板を大中小と取り揃えて現在も販売して いるお店があるといいます。東京の大森にあるダイシン百貨店で、先日友人が見てきて懐かしんでいました。

主婦が井戸端で集まって洗濯をすることで地域のコミュニケーションを図る利点もあったようですが、寒い冬などにはあかぎれだらけの母親の手を見るとあんなに汚すのではなかったなと反省したこともあります。もちろん次の日には、すっかり忘れて汚していましたが・・・。

こうした洗濯という重労働から開放したのが、洗濯機でしょう。

洗濯機は1860年頃の欧米が始まりで、棒や板を洗濯桶に入れて、外からハンドルを使って手動で掻き回すタイプが最初だそうです。1910年頃にやっと モーターを使った洗濯機が登場したそうですが、水がはねたり、感電するものも出たといいますから大変な代物です。洗濯槽を持ったものは1920年代に登場 し、しぼり機、さらには遠心脱水機は1880年代に製造されたこともあるそうですが、自動洗濯機が登場する1960年代までは本格的には家庭まで入り込ま なかったようです。

最近の洗濯機には汚れ具合を見ながら、すすぎを制御する全自動洗濯機が登場しています。洗濯物の量や質、水の汚れ具合などをセンサによって感知し、望まし い洗い条件を入力してマイコンで給水や排水を制御する機械が登場したそうです。洗濯物の量を見てモータの通電量をファジー推論を働かせて制御する特許第4016487号「洗濯機」が一例でしょう。近頃の家庭電気製品のキーワードはファジーで、電子レンジ、エアコン、乾燥機、掃除機と登場しています。FUZZYには、けば立つという意味もあるようですが、洗濯物がけば立たないようにうまいこと制御しているのでしょうね。

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