コラム

立体切手

郵便切手はイギリスのジェームス・チャルマーズという人の発明です。1840年に初めての切手が発行されたそうで、ブラック・ペニーと呼ばれています。黒一色でビクトリア女王の横顔が描かれた1ペニーの切手でした。

日本では、1871(明治4)年の郵便制度の始まりと同時に発行された竜をデザインした竜文切手が最初です。48、100、200、500文の切手です。 当時の切手は回りのギザギザもなく、鋏で切ったようで、形も不揃いなものでした。私は中学生の頃から切手の収集を始めました。当時は小遣いが少なく、ボイ ス・オブ・アメリカとか、アメリカ大使館に手紙を出して、使い古しの切手を所望したこともあります。すると、NASAのマーキュリー計画でジョン・グレー ンが大気圏を飛び出して弾道飛行をした記念で、ケープカナベラルのスタンプを押した、ファースト・デー・イッシューが送られてきました。

貴重なものなので、今も大切にしています。

国の行事などに因んで記念切手が発行されますが、特許の関係でも、1966年のAIPPI東京総会や、特許制度100年などの記念切手が発行されています。

切手を収集するものは、変わった切手を集めたり、珍しい国の切手を集めたりすることや、オリンピックなどとテーマを決めて収集する人と様々です。

こうした、収集家を当て込んで、切手を発行しては外貨を稼いでいる国もあるくらいです。切手のデザインを工夫したり、印刷技術を誇る美しいものなど、色々 なものが出ているようです。最近はブームも下火で、記念切手が町のコインショップで、額面以下で販売されることも珍しくありません。

こうした状況を打破するためか、切手収集家の新たな欲求を満足させるためか、話題を提供するためかわかりませんが、面白い切手が実用新案登録第3002435号が登録されました。独立行政法人国立印刷局(当時の大蔵省印刷局)が出願したものです。

切手はシートの形で発行されます。ミシン目から切り取って使われることは、ご存知のとおりです。このシート状の切手で、左右に相似的な図柄を並べて印刷す るタイプがあります。これをステレオグラムの交差法または平行法で観察すると、立体的に図柄が見えるように配置したものです。ステレオグラムは以前ブーム になって本が発行されたりしていますので、皆さんご存知でしょう。切手としては見た目は同じ絵柄の切手が並んでいるように見えるので、従来どおり単体でも 使用でき、さらに、立体眼鏡などを用いなくとも、その気になれば立体的にも見えるので、付加的効果を楽しめると効果が述べられていました。

切手は、どうせ政府が発行するもので、こんな権利は問題になることはないのでしょうが、切手だけでなくシールやチケットもカバーできるようにしておけば権 利としてはインパクトが強かったのではないでしょうか。もっとも、ステレオグラムを単に切手などの図柄に応用しただけで、本当に権利として有効かどうかは 疑問が残ります。

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