コラム

発明唱歌

唱歌という文字から連想するのは、文部省唱歌ですが、今でも小学校では文部省唱歌があるのでしょうか?。比較的単純な音階で、だれでも歌いやすいようなものがそろっていたように思います。

今回は、100年以上も前の明治40年(1907年)に制定された発明唱歌を、ご紹介しましょう。当時の募集要綱によると、「小学生児童の発明思想涵養」を目的として、歌詞を募集したようです。

第1等賞当選唱歌は東京の小石川に住んでいた「室田 有」さんの作品でした。

タイトルはずばり「発明」です。以下に引用します。(ただし、一部変体仮名を現在仮名に変更した部分があります。)

発明
一、 蜂は蜜とるすべを知り 蜘蛛に網張るたくみあり
萬の物のをさといふ 人には何か成らざらん
二、 鷲の翼はあらねども 鯨の鰭は持たざれど
人発明の智慧により み空をかけり海走る
三、 物豊かなるあめつちは 寶積みたる庫なれど
うとき人には見えずして 唯発明の鍵にあく
四、 蒸汽機関ももと問わば 見よただ湯気の力のみ
心用ふる人の手は 用なきものも寶とす
五、 工風に人のさちは増し 発明に世は開け行く
工風発明数増さば 君が代栄え国富まん
六、 あたら土中に埋むれば 黄金も貴きものならず
人の寶の智慧もまた 働かさずば何かせん
七、 人生僅か五十年 夢と過ごさば夢にして
三日に死する蝉のごと はかなく世をば終るべし
八、 思こらせる発明の 益ある品の記念碑に
いさをを深く刻みなば 消ゆる時なく歌はれん

少しばかり、時代がかっていることは当然ですが、100年も前にこのような歌が歌われていたと思うと、何となく愉快になります。

学童がこのような歌を口ずさみ、実践していたら、日本はもっと変わっていたのかも知れません。長く歌い継がれるような楽しい曲がついていればの話で すが・・・。この発明唱歌を見ると、課題の先取りなどいくつかは、なるほどと今でも通用することや、考えさせることがあるように思います。

歌心ある方は、新しい平成の世の「発明唱歌」(このいい方が既に古いかな)に挑戦して見てはいかがですか?。もっとも、そんなことより、世の中の先を行く発明に頭を使う方が、望ましいことかも知れませんが・・・

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