熱中症
この所、猛暑が続き、全国的に気温が35度を超えるところが出てきています。中には、最高気温が38度とか39度という病気で発熱した時の体温を超える暑さになる都市も出現しております。
我が家も例外ではなく、ちょっと出掛けていて、室内を締め切った状態だったところに帰宅したら、なんと室温37度。窓を開けて扇風機で換気しても36度にしかならず、節電で我慢していたクーラーを使用せざるを得ない事態になっています。
実は、先日町内会のお祭りがあったのですが、役員の一人がテント張りの最中に、気分が悪いと言い、帰宅する途中で嘔吐してしまいました。私が用事で出掛ける間際でしたが、我が家の門前で、うずくまってしまい、顔面蒼白で激しく嘔吐していました。
運よく、スポーツドリンクが冷蔵庫で冷えていたので、飲ませ、団扇であおぎ、日陰で休んでもらい事なきを得ました。身近なところで、こうした経験をすると、毎日のように救急車で運ばれる人が多く、日に数人は死亡に至る報道を見ると人ごとではないと感じてしまいます。
熱中症は毎年、梅雨明けで気温が急に上昇した時に起こる例が多いそうですが、今年は梅雨明けの高温状態が連日続き、熱中症のニュースが無い日が見当たらない状況が続いています。
熱中症の初期症状は、唇のしびれ、足が痙攣したり,つったりして、ふらつくことがあるといいます。立ちくらみ、めまい、頭痛、動悸、吐き気、大量発汗の 後、汗が出なくなる。また皮膚がガサつく、脱力感などがある場合には要注意です。ひどくなると意識が無くなり、ショック症で倒れ、時には死に至る例も生ず るそうです。
過酷な猛暑熱環境下で、個人差のある熱中症にも対応する警報装置が特許になっています。作業者の深部体温と心拍数をモニターすることで熱中症の可能性がある場合には、警報を発生する装置です。耳栓形式で、個人の熱中症耐性、年齢などを考慮して個別に警報するモノです。特許第4961618号「耳栓型個人熱中症警報装置」です。出願人は独立行政法人の日本原子力研究開発機構など3社の共同権利です。
原発事故以来注目を浴びている原子力発電の現場は、放射能防護服などを着て作業する環境で、熱中症の発生確率は高いのでしょう。他にも日立エンジニアリング・アンド・サービスから特許第4922447号「熱中症感知システム」が権利化されています。こちらは作業エリヤ毎の熱中症発生可能性を判断し、個別の作業者の生体情報の閾値を超えた作業者に連絡をするものです。
他には腕時計のように手首に装着して、気温、湿度、風速などからオーストリア連邦度量衝局が提案されている熱指数を求め、個人の運動量、体力などのデータより、飲み物を促したり、休憩を20分取れ、危険といった内容の情報を表示するとともにブザーなどで知らせる特許第4129477号「熱指数測定装置」があります。チノンおよびジェネシステクノロジーの特許で、ヒートウォッチャーとして市販されています。