コラム

救急絆創膏

擦り傷や切り傷の手当には、水などでよく傷口を洗い流した後に、消毒をして軟膏などをつけることは、昔から行われていました。そして傷口をガーゼや綿で保護するために絆創膏で止めることが行われていました。

私 などはつい最近まで、赤チンと言われるマーキュロクロムを塗り、ガーゼで傷をふさぎ、絆創膏や包帯で止めていました。赤チンは水銀を使っているとかで最近 入手が困難で、赤く衣服などを汚すこともあるため、家人には嫌われていましたが、他の薬品より直りが早いかなと今でも思っています。

絆創膏とガーゼが傷の手当てにつきものというので、この組み合わせを製品化したのが、ジョンソン・エンド・ジョンソンの「バンドエイド」( 登録商標第1537538号 )でしょう。なんでも、アール・E・ディクソンという人が、奥さんが料理の際に、やけどや切り傷が絶えなかったそうなので、すぐに手当てができるようにと 工夫したのが最初だといいます。ガーゼを小さく切って、絆創膏に張り付けたのだそうです。これが後ほどのバンドエイドという商品名で売り出した救急絆創膏 の始まりだそうです。1912年だといいますから、日本でいえば大正元年です。

私がバンドエイドという便利なものに接したのはいつの頃からは定かではありませんが、便利なものがあるものだと感心し、カバンに入れて、持ち歩くようになりました。

当時は、消毒して赤チンを塗った後に貼っていましたが、メーカはわかりませんが、薬がガーゼにしみ込んでいるものまで登場しました。

ところが、こうした救急絆創膏も、傷口から出た膿や、カサブタなどがガーゼに付いて、ある程度治ってきても、ガーゼと一緒に皮膚がとれてしまい。また出血してしまうこともありました。

数 週間前に、あるイベントの準備でお手伝いに行っていたときのことです。夜で暗かった所為もありますが、駐車場の車止めに、足を引っかけ、前にばたりと倒れ こんでしまいました。若い頃ならトンと飛んで大事には至らないのでしょうが、両手をついてしまい、べろりと手のひらの皮がむけるような擦傷をあちこちに 作ってしまいました。

この時に知人の持っていた絆創膏で手当てをして救われました。「はるだけで自然治癒力を高める」とのキャッチコピーのある「キズパワー」( 登録商標第4728197号 )でした。モイストヒーリングと表現されていましたが、人の持つ自己治癒力を最大限引き出し、皮膚を蘇生させる効果のあるハイドロコロイドという組成物を 救急絆創膏のガーゼの代わりに絆創膏に接着させているのです。(表現は化学的には不正確かも知れません)水にも強く、外部からの雑菌の侵入を防いで皮膚の 蘇生を促進させています。

特許を調べたら、このハイドロコロイドを絆創膏に張り付けるアイデアは、1989年に、米国のイーアール・スクイプ・アンド・サンズ・インコーポレーデッドから出願された「自製造瘻患者用包帯」( 特公平5-56976号 )にありました。その後、患部を剥しやすいような工夫など複数の発明が各社から権利化されています。

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