コラム

夢の機関

エネルギーの消耗を伴わないで、いったん動きだしたら止まらないで、動き続ける夢のようなマシーンが望まれます。特別にブレーキでもかけなければ、いつまでも働き続けるとなれば、地球環境も悪化せず、大変にハッピーなことです。

大分前の公開公報には、こうした夢の機関が掲載されていました。

原理は永久磁石の利用です。永久磁石は名前のとおり、永久(?)に磁力線がでます。

これを機関として使わない手はないというわけです。

特開昭55-43255号には名前もずばり「磁気機関」というものが出ています。公報によれば、石炭、石油、ガス、電気、化学薬品などのものを使わず永久的にエネルギーを引きだそうとする機関であると説明されています。つまり永久機関です。

円盤に30度の傾斜の歯を16個ほど設けて、歯と歯の間に軸を配置して、この軸に回転できるように固定された棒に鉄球をつけるのです。そして鉄の球を永久 磁石で引きつけるように配置します。円盤は回転できるようになっており、磁石に鉄球が引きつけられたところで、歯から開放されて球が重力で下に落ちて円盤 が回転します。

特許請求の範囲には「永久磁石の引きつける力と重力を利用したものである」と書かれていました。

あと一つ特開昭56-98377号に は、特許請求の範囲が5つもある「回転動力供給機」が載っています。説明によりますと、以下原文のままですが「本発明は、古来より多くの人々が発明を試 み、その度ごとに失敗を繰り返し、近世以降、今日までの物理学の分野においては、エネルギー保存の法則に基づいて、永久運動機関の発明または考案を試みる ことは、絶対に不可能であるとされてきた永久運動機関そのものである。」とずばり書かれています。物理学的法則の誤りを立証して人類に無限のエネルギーを 供給するものとも述べられています。

回転体の円周近傍に磁石を埋めます。そして回りには別の永久磁石を固定して配置します。それぞれの磁石の一方(固定された方)は、NまたはSの同一極ばか りにしておきます。そして他方(可動可能な方)にはNとSが交互になるように磁石を配置します。これらの各々の磁石が吸引または反発を繰り返して回転が持 続するのだそうです。誘導モータのようなものですかね。

両方の発明が実用化されたという話は、もちろん聞いたことも、見たこともありませんし、私には理解できません。これは発明者自身が、われわれの学んだ物理学が誤りだとしているのですから、理解できないのは当然でしょうか・・・。

しかし、お金がもったいない話ですね。こうした発明を、特許として出願するのですから、夢の見過ぎなのでしょうか。特許は実用化しなくても、頭で考えただけで、出願することができるところに落とし穴があるようですね。クワバラ、クワバラ。

身近な発明にも、これほどでないにしても、本当に実現できるのかな・・・と思われるものが寄せられることがあるのですよ。笑い話のタネになるようなものも。

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