卵かけご飯
たまごといえば日常的に多く食されているのは鶏の卵でしょう。
卵と表現する場合には生の産まれたそのままのモノを指し、玉子と表現した時には
煮たり焼いたりして調理したモノを示すのです。
鶏卵には多くの栄養素が含まれています。一個で成人が一日に必要な複数の栄養素を取ることが出来るそうで、卵に含まれる成分のうち一番多いたんぱく質で必要量の約13%、ビタミンA、B12、B2,Eは10%代で、ビタミンDに至っては一日の所要量の40%を摂取できるといいます。カルシュウム、リン、鉄分、亜鉛,マグネシュウム、糖質、葉酸なども含まれていて、まさに栄養の塊といっても過言ではありません。
コレステロールが高い人は一日一つまでと言われていますが、最近はもう少し摂取しても良いとされる話も伝わっています。
あの卵の中からひよこが産まれてくるわけですから、骨格や身体を構成する様々な成分が含まれていると、
素人の私でも思っていましたが、やはり大変なものです。
鶏卵の加工方法は、たくさんあります。煮たり焼いたり茹でたり、黄身だけを味噌漬けにする方もおられます。パンやケーキの生地に入れることもあります。そのまま生で食べることもありますが、ご飯の上にかけた卵かけご飯は日本だけだという話です。簡単なので我が家でも産みたての卵が入手できた時には皆が好んで食べています。
鶏卵も様々な商品が開発され、黄身の色が濃い方が良いとか、殻が赤茶色のものが美味しいなどとバラエティー豊かな商品が入手できます。
こうした中で、よりご飯に合うとされる卵が登場しました。全農の卵かけご飯に適した「とくたま」です。良くラベルを見ると「とくたま」のとくは、特許の特で、特許第5581409号「生食用鶏卵の生産方法」で2014年に登録になっています。昔はニワトリといわれるように、農家の庭先に数羽の鳥が放し飼いにされており、庭にいる子虫や草の葉を食べ、卵を産まなくなった鳥は処分して、鶏肉として消費していたものです。
近年では鳥小屋に入れられ、特定の飼料が与えられ品質も安定してきています。
特許の中身は、ご飯にかけて食べる際に気になるにおいが少なく、お米との相性の良い卵を追求したモノです。糖蜜、魚粉、米油をそれぞれ2.5%以上3.5%以下で配合した飼料。米油を0.5%以上2.5%未満で、イエローグリースを配合した飼料。米油を0.5%以上2.5%未満にして、動物性油脂を配合した飼料のどれかを使って生食用鶏卵を生産する養鶏飼料です。米油、生米糖の原料や、魚粉、魚油などを適当な範囲で配合することで、ご飯との相性の良い卵を得ることが出来たのです。
全農では養鶏関係の特許を数多く取得しており、様々な配合飼料や、病気に強い鶏を飼育する飼料、畜舎の改善、糞を使った堆肥など多岐に亘る発明がなされています。
農協は金融機関としての機能などで課題が多く、色々と経営面での改革が進んでいますが、畜産、植物育成など多岐に亘る技術開発が行われています。特許取得も推進されて、顧客目線での商品開発の努力が重ねられているのでしょう。