加齢臭
夏は特にそうですが清潔志向もあり、においを気にする人が増えているそうです。動物は夫々ににおいがありますが、人も赤ちゃん独特のにおいに始まり、年齢とともに、また男女の違いで、色々なにおいが醸し出されます。これは、ホルモンの働きや、汗などの分泌物と皮膚についている細菌などが悪さをして、様々なにおいの元になるようです。これが体臭として、他の人にも影響を与えるのでしょう。
体臭といえば、私の知人の警察官がいっていましたが、最近は見かけませんが、話を聞いた当時大きな駅などにたむろしていたホームレスと称される人々は例外なく大変なにおいを発散するようです。悪いことをした人を取締り、事情聴取などで一つの部屋に入っていると頭がクラクラすることもあるといいます。堪らないので、風呂に入れたところ風邪をひいてしまったこともあったそうです。
こうした、お風呂に長いこと入らないなどの特殊な人は別ですが、体臭は多かれ少なかれ誰にでもあるのです。しかし、女性よりも男性が、若い人よりも中高年がにおいを発散させる要因を多く持つようになるようで、「オジサン臭い」などと表現する人もいるようです。
一時の新聞などをにぎわしている話題に、「オジサン臭さよ、さようなら」というので「加齢臭」を防止したり、弱めたりする商品があちこちで発売されています。
どうやら、オジサン臭さの原因となる物質が究明されたようで、そうした物質を何とか押さえたり、消臭するものができつつあるようなのです。原因物質の名前は「ノネナール」というものなのです。
先ずは、ワイシャツや下着、靴下、ストッキングなどに体臭を消してしまったり、別の物質に変えてしまう繊維を使ったものです。糸に樹脂加工したり、消臭ポリマーを綿に固定したりと、においを消してしまう仕組みがいくつかあるようです。
加齢臭を押さえるシャンプーやボディーローションも登場しています。また、細菌が悪さをすることに着目して光触媒の作用で、細菌の繁殖を押さえたり、発生してしまったにおいを分解してしまうものも登場しています。
しかし、何にしても身体を清潔に保つことが一番大切なようで、同じ背広を長く使わないとか、汗をかいたら拭いたり、乾かしたりする工夫も必要で、ウェットティッシュにアルコールやパウダーを含ませたものを使うと結構気持ちが良いものです。
嫌な臭いの元となる原因物質である、飽和アルデヒドと総称されるそうですが「ノネナール」「オクテナール」を消臭してしまう加齢臭抑制剤が特許になっています。
特許第5926199号「ウーロン茶抽出物及び/又は甜茶抽出物を含む加齢臭抑制剤」(サントリーホールディング)です。
請求項は、「ウーロン茶抽出物、甜茶抽出物、緑茶抽出物、及び柿果実抽出物を有効成分として含む、加齢臭抑制剤」という極めて短いもので、我々素人でもどんなものかが分る様な内容です。2016年4月の登録です。身体に害の無さそうな物質ですね。