コラム

フローズン

フローズン(frozen)といえば、今はやりのディズニ―のアニメ「アナと雪の女王」を思い浮かべますか?あの映画の原題はfrozenですね。日本語タイトルは内容を表す子供むけの表現ですが、友人が吹き替えなしの版を見て、大人向けのメッセージがあるから両方見るように勧められたのですが、DVDで吹き替え版を見ただけです。

ところで、今回のフローズンはビールの話です。何時だったか忘れましたが、何処かのレストランで。泡がシャリシャリするビールがあるんだと注文されて、呑んだことがありましたが、変わったモノがあるものと気にも留めないでいました。

先日ビール工場の見学をした際に、改めてフローズンビールをご馳走になりました。

ビールは、ホップと大麦と水が命だとの紹介があり、ビールメーカ各社は、それぞれの様々な長年培ったノウハウとアイデアでおいしいビールを作ってくれていることが説明されています。

昨年は今年とは別のメーカーさんの工場を見学させてもらいましたが、緻密な生産ノウハウで作り上げた美味しいビールでも、注ぎ方一つでおいしさが保てるかどうかの違いが出るとの説明を受け、我が家でも教わった通りに注ぐと、素人が注いでも心持美味しく感じるのです。

何と言っても、ビールはあの泡が命のようで、いかに木目細かい泡で蓋をするかが勝負だともいわれます。ビールの中の炭酸ガスや素材のホップや酵母から醸し出される独特の香りが、泡によって良い塩梅に蓋をされ、美味しさが長持ちするようです。

昔から、ビール7に泡3の黄金比で注ぐことがおいしいビールのコツだなどとも聞かされていましたが、ジョッキに注いだ生ビールのような注ぎ方は、素人では無理と思っていたのです。

生ビールサーバーからジョッキにビールを注いでいたのを目撃しましたが、黄金比になるように泡を後から上に注いでいることが分かり、やたらには出来ないことと思っていましたが、工場見学の最後に教わった注ぎ方で、家庭でも再現出来ることが分かったのです。しかしながら、注ぎ方の初めにある程度の高さから思い切って泡立つほど注ぐ工程があり、泡が収まり半分だけ6割ぐらい戻したところでゆっくりと注ぎ、さらに泡が鎮まったところで泡を盛り上げるように注ぐと言われましたが、ビールを前にして呑みたい気持ちを抑え、ゆっくりと注ぐ時間は忍耐を求められるのが課題です。

話をフローズンビールに戻しますが、爽快な食感とクリーミーな泡を持続させるためには、ビールを凍結・撹拌し、ビール成分のエキスを凍結させ、さらに空気を巻き込ませることで、シャリシャリふわふわの泡が長持ちすることを見出したのだそうです。

これは特許第4988968号「爽快な泡の穀類分解物含有発泡性飲料」(麒麟麦酒)として、2012年登録されています。穀類分解物含有発泡性飲料とはビールのことなんですね。今年は泡がシャリッと冷たいフローズン〈生〉を呑んで夏を乗り越えませんか? ネットで検索するとフローズンを飲ませてくれるお店が見つかります。

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