コラム

トランプ

アメリカ合衆国の次期大統領はドナルド・トランプ氏に決まりました。ほとんどのマスコミで伝えられた情報や、大方の予想を裏切る結果となりました。

そんな中で、元NHKの記者で長く海外での取材活動を続けられた木村太郎さんが、今回はトランプさんが選出される可能性が高いと直前の取材結果をふまえて解説していたことが大変印象に残りました。終盤のクリントン前国務長官の私用メール問題の再指摘でトランプ挽回かとか、続くFBIの捜査終了などの要素を加味して、大半のマスコミがクリントン有利を再び展開し始めたときに、強くトランプ有利の兆候を伝えていたのです。木村さんの取材力と分析・眼力は相当なものがあるといえましょう。

大統領選の結果をうけたマスコミは、概ねイギリスのEC離脱の国民投票の結果と同じで、大衆迎合主義(ポピュリズム)が台頭したとの論調になりました。

アメリカの政治学者イアン・ブレマー氏は、「今回の大統領選の結果はパックス・アメリカーナ(米国主導の平和)に終止符を打ち、世界は指導的な国の存在しない時代に入った」とまで言われているそうです。(日本経済新聞2016年11月11日付け)

トランプさんの強烈な庶民の弱みに付け込む言動や、国際的な各国との関係の様々な指摘、常識を疑うような言動は、マスコミも真意を読みとれないくらい強烈なものでした。すでに当選後の様々な動きからは、強調から協調へ、刺激しすぎた言動が修正されつつあるように感じます。ビジネスの世界で功を挙げた人は、とてつもなく民衆からかけ離れた中では成り立たないはずだと私は思っていました。

しかしながら、世界のリーダーとしてのアメリカには、多くの期待をし過ぎずに、我々も自らの国やビジネスを、原点に戻って見直す良い機会なのではないかと思うのです。つまり、自立、自律が求められるのです。

もちろん、グローバル化した世の中をポピュリズムで固めようと言っているのではありません。これからは、もう少し自ら考え行動することの大切さを見直す時ではないでしょうか。

我が国の最大の資源は人の知恵ではないかと改めて思います。知的資源を掘り起こし、活力ある社会を実現すべきでしょう。このために必要なのは、やはり研究開発やビジネスの創造が重要になるに違いありません。

世の中の動きや、人々が求める可能性のある様々な課題を先取りして、その課題を解決するためのアイデアを出すことが、改めて重視される社会が来なければなりません。

最近の特許出願件数の横ばい、もしくは減少傾向は、やはり国力の減衰・減退につながっています。もっともっと、知恵を出し、新しいシーズの開拓とニーズを満たすアイデアの実現が、現在ほど求められる時はないのではないでしょうか。

変革のない保守的な世界は、いつか滅ぶことは世界の歴史が物語っています。トランプさんの選出をきっかけに、知的財産であるアイデアを生かし自立、自律するためにはどうあるべきか見直すチャンスが到来したと考えたいと思った次第です。

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