テレワーク
2019年12月に中国の湖北省武漢市で確認され、瞬く間に全世界にまん延している
新型コロナウイルス(COVID-19)で、多くの都市が封鎖状況になり、日本でも東京をはじめとした大都市が行動自粛を求めています。
経済活動に大きな影響を与え、企業活動にも与える影響は図り知れません。様々なイベントも中止や
延期を余儀なくされています。そして、多くの企業では自宅での仕事が可能なものは在宅勤務(テレワーク)が実施されています。
知人の中には、パソコンでの仕事はテレワーク化が進み、原則会社への出勤は取りやめという話を聞いています。色々なサービスが既に提供されていますので、そうしたサービスを使って遠隔地とのテレビ電話で、会議を自宅にいて行っているところもあります。家からのテレビ電話などではバックに飼い犬の吠える声が入っているなどという話も聞こえてきます。部屋の状況などが画面に映り込んでしまったりして結構気を使い、大変だという指摘もあります。
私も東北地方の大学で勤務していましたが、何しろ自宅からですと片道5時間はかかるので移動が大変だったのです。特に寒い時期には雪で交通が遮断され、10時間近くかけて駆け付けたが会議に間に合わないこともありました。以来10年以上前から、打ち合わせはなるべくテレビ会議サービスを利用して行うテレワークをやっていました。そもそもは発明相談や中間処理の対処方法などの方針確認などでしたので、弁理士さんへの対処方法などをどうしたらよいかなどの打ち合わせが大半でした。機密事項はなるべく別途送付したりして工夫していたのです。
実はテレワークの形で、私が大学から身を引くときに後輩にお願いしたのですが、5年以上実際に顔を合わせて仕事していた先生方からは、やはりテレビ電話だけでは伝えきれないものがあると言われ、後進の人と比較され気の毒な思いをさせてしまったケースも聞かされました。日常的にやり取りしていて、たまに電話サービスを利用するのなら表現の行間も埋まるのですが、意思の疎通面では課題がありました。
企業では機密情報が数多くあるので、テレワークで個人情報を扱うものは、やはり会社の事務室での仕事を優先しなくてはならないとの声もあります。
テレワークを構成する通信手段などはインターネット回線を使用しているのと、万が一に作業者からの漏洩や、成り済ましを避ける必要があります。
作業をしている人が関係する担当者か認識するアイデアが、2017年に登録になっています。
特許第6123653号「情報処理装置、情報処理方法、プログラム」で、端末のテレビカメラで撮影した顔情報を元に、労務イベントやセキュリティインシデントを検出してテレワーカの確認や作業状況の確認、証跡を記録するのです。
他にも労務管理、作業実態の把握を行ったり、様々な書類をネット上で管理する方法や、アクセス情報など把握するための工程のトレースを行い、管理する立場の人が作業実績を把握できるようにする機能など多くのアイデアが特許化されています。