コラム

ジェスチャー

昔からコミュニケーションの手段として身体全体で何らかの情報を伝えるジェスチャーがあります。

欧米人は話をする場合にも、音声の補助または補完する意味で、発言とともに身体全体で大袈裟ともいえるジェスチャーを多用しております。

芝居や劇場の俳優さんなどでは、同じように感情を伝えるためには、少しオーバーに身体を動かし演技をするように指導されています。微妙な身体の動きが芝居全体を左右するため、一挙手一足投の細やかな動作を大切にする演出家が少なくありません。

2014年には世界の人口が90億人に迫るともいわれ、データサイエンスが拓く未来社会というテーマの元に、世界情報通信技術(ICT)サミットが開催されました。

増加する世界の人口を養うために都市部に展開されているインフラを整備し、あらゆるデータを扱い、効率を高める必要性が協調されたり、複雑化する社会をつなげる時代の入り口に立っていると指摘する声もあります。

そうした中、「データ化するリアルワールド~ウエアラブルⅠoT(インターネット・オブ・シングス)の新潮流」というセッションでは身につけるウエアラブル端末や様々な機器がネットワークにつながり、人々の生活を変えるという見かたで一致したのです。

ウエアラブル端末と医療機器、教育機器などが結びつくことで、人と人のコミュニケーションだけでなく人と機械のコミュニケーションがますます重視され、発達することが予想されます。

中でも手の動きでパソコンやテレビなどの機器を操作するジェスチャーや音声入力などのマン・マシーンコミュニケーションの新しい入力手段が登場すればよりⅠoTの普及が加速するし、あらゆるものがネットにつながるという指摘が多くありました。

最近では、身体全体でのジェスチャーよりも、単に指先の動きをとらえ、機器に様々なコマンド(命令)を伝えることができる研究や商品、サービスが実用化されつつあります。NECが「フィンガージェスチャー」と名付けたユーザーインタフェースを提供し始めました。パソコンや機器に搭載されたカメラに向かい、指を振ったり、回したりすることで、様々な動き認識させて、人と機械とのインターフェースとして使える技術を開発しました。一定の動きを画像認識して特定のコマンドを作り出す技術です。特開2014-38513号「入力装置、機器、入力方法およびプログラム」には指の軌跡を特徴抽出し、コマンドを育成するモノです。

また、会津大学では指に嵌めた指輪に三次元の加速度センサーを搭載し、指の動きをXYZの三軸の信号としてとらえ、動きを判断するアルゴリズムを完成させ、特開2012-113525号「ジェスチャー認識装置及びジェスチャー認識方法」として出願しています。試作が完成し、商品化が間もなく行われるでしょう。

こうしたジェスチャーコミュニケーションは、万国共通で、身体の不自由なバリアを持った人にも優しく、新しい社会が拓かれてゆく一歩になることが期待されます。

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