アトラクション管理
2014年にオープンした大阪の二つの名所に行ってきました。
大阪には10年ぶりにゆっくり行ってきたのですが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などの大掛かりなテーマパーク、300メートルの高さに展望フロアがある「あべのハルカス」という商業施設が出来て圧巻でした。
なんばにある31階建てのホテルからの景色はすばらしく、林立する高層ビル群で大阪城が見えなくなり、秀吉や家康が見たら、きっと激怒するに違いないと思うほどの様変わりでした。
USJの目玉ワールドであるハリーポッターのエリアは手が込んだ造作で、映画の世界をそのまま実現したようで大人気でした。テレビの4K映像を駆使した空を飛ぶ魔法の冒険とされる映像と乗り物は、さすが前評判通り迫力満点のものすごいモノでした。
実は今回は、直前に手配したため、会場に早く入るサービスは受けられず、普通に多くの人々と同じ様に並んで入ったのですが、これが苦痛で10分に満たないイベントを3から4時間も並んで見ることになったのです。
忍耐強く整然と並んでいたのですが、多くの人々のこうした時間を奪うのは、如何なものかと感じたのです。
こうした待ちの行列を回避する手段は、やはりそれなりに実施されていますが、一部の先行手配出来た人や、限られた枠の特別な入場券を求めないといけないのでした。
墨田川の近くに出来たスカイツリーでは、行列を少なくして、お客さんをそら街というショッピング街で時間を潰させ、買い物や飲食に振り向けさせる方式で比較的ストレスを回避しておりました。千葉にある東京ディズニーランドでは、各イベントごとに時間を指定したチケットを発行して、待ち行列の平準化を行っているようです。
特許を調べたら、ディズニー・エンタープライズ・インコーポレイテッドが特許第3700833号「アトラクション入場管理システム」をなどを取得していました。
特許の明細書によれば、アミューズメントパークのアトラクションを楽しむためには人気のアトラクションほど長い行列ができるとありました。
こうした行列は銀行、パン屋、官庁でもあり、ショーやコンサートのチケットを求めるとき。さらには美術館、博物館でも生じるとありました。
およそ一人の人や一つのグループがサービスを受けられる時間を超えた人数が殺到するところには何処にでも待ち行列が出来るというのです。
そこで、この特許ではアトラクションを利用するために並ぶ第一の行列(普通の行列かな?)の他に、この第一の行列に並ぶことなく、収容能力と需要(利用希望者の数)から、割り当て時間帯(確実に利用できる)を確定する第二の行列を設ける入場者管理のシステムです。
これで、テーマパーク側も待ち行列の解消と、他のアトラクションを空いている時間で利用させることができるというメリットを挙げていました。